チカ ミツコ 2011.02.27(日)
英国王のスピーチ
王家に生まれることなど実感しようもない我々。
国民の目にさらされ、立派な人間であるべき
苦労、それだけでも大変なのに、ジョージ6世の
歩んだ人生は、あまりにドラマチックだ。
左ききやX脚を無理やり矯正され、兄を可愛がる
乳母から、つねられたり泣かされたりの虐待の幼年期。
成長してからも、兄が王冠を捨てて恋を選んだために、
望んでもいない王位につくことになる。
恋愛やアクションなど何一つない映画であるが、
人と人との信頼関係が、最高の形でスクリーンに
結実した傑作である。