チカ ミツコ 2006.08.31(木 )
発想のひとつは重し酔芙蓉 野坂はま子
いまは、はかなくてやさしい花が受け入れられる時代。
小説「風の盆歌」(高橋治作)の、モチーフとしても知られる酔芙蓉。
酔うように、美しく、はかない酔芙蓉の俳句を
作りたいが、なかなか命あることばは、浮かばないものだ。
一日はおろか、ほんのひとときしか咲かない生命の短い花を、
花の中でも上品(じょうぼん)としたのは千利休である。
そうそう、発想のお話しね。
先日、ひさしぶりに和服で、お買い物と洒落こんだところ、
通りすがりの子供が
「あの、おばちゃん、カーテン着てるよ」ですって。
想像力の豊かさに脱帽!それとも?
越中八尾では、あした九月一日から風の盆。